ウチのイクメン vol.1
ウチにはイクメンがいる。
こういう言い方が果たしてピッタリなのかはなはだ疑問ではあるが、
彼はたぶん、“パーフェクト”以上のイクメンである。
そしてなにを隠そう彼は私の夫だ。
つまり、私は1歳の娘を持つ母の割に、かなりの愚妻でいられるのだ。
◎
「本物のイクメン見つけた!」の記事にも書いたけれど、
盛んに呼ばれているイクメンは、私にとってはただのパパ。
お風呂に入れて、本を読んで、寝かしつけて、
休みの日に公園に連れていく。
保育園の送迎をしていたらもう、「パーフェクト」な扱い…。
このレベルの育児参加を“こなしている”ことがイクメンの条件なら、ゆるすぎる!
そう思っているママはたくさんいるのでは??
だって世の中のママの隣には、
ウチみたいに「MOREイクメン」な旦那さんがかなりたくさん存在するのではないかと思う。
じゃあ、どんな父親がイクメンと呼ぶにふさわしいのか。
そこでウチのイクメンの話をしよう。
ある寒い冬の夜のことだ。
娘は1歳になったばかりのころ、耳・ノド・鼻の器官が少し弱いことがわかり、
そのせいでしょっちゅうノドを痛め、鼻水を出し、発熱もした。
娘にとって冬の夜は寝苦しく、
鼻がつまって、しょっちゅう咳き込んで泣いて起きた。
そういうとき私たち夫婦は、
もちろん起きて水を飲ませたり、鼻が通りやすくなる薬を飲ませたり、
安心して再び寝つけるまで抱いていたりと、寝不足になる。
その夜は、特にそうだった。
前の日から具合の悪かった娘の状態は、夜中に悪化したようで。
どうしても息苦しくて眠れず、何度も何度も泣いていた。
私はその日はいつにも増して疲れていて、
なかなか起き上がれなかった。
その代わりにダンナさんが起きて、声をかけたり薬を飲ませたり面倒をみていた。
「悪いなぁ…。でも疲れてるから、甘えよう…」
寝ぼけながらそう思っていたところ、暗い部屋の中で奇妙な音がした。
ズビビビー… ズビビビー…
…ん? 何の音?
一瞬耳を疑ったが、すぐに気がついた。
まさかと思ったが、それは、小さな娘の鼻水を夫が吸っている音だった。
スゴイこの人、こんなこともできてしまうんだ…。
私は驚きと凄まじい罪悪感に襲われて、眠気が吹き飛んで起き上がった。
“鼻水吸ってあげてるの?”と私が聞くと、
彼は特別なことではないという響きで
“うん、苦しそうにしてかわいそうだから”と答えた。
◎
子どもの鼻水を吸えてこそイクメンだ、と言いたいわけではない。
けれど、保育園の先生や保健師さんの話によると、
まだまだ“ウンチのおむつは替えたくない”というダンナさんも多いという。
そういう男性の気持ちもわからなくはない。
それならウチのダンナさんのように、
子どもの排泄物…つまり汚いものに抵抗がなくなるのはどうしてか。
それは、子どもとの関わりが深く、親密度が深いからじゃないだろうか。
母親ならみんな、たとえ共働きのママであっても、
いやおうなしにベビーとベッタリ一緒の期間を持つのだけれど、
パパの場合は、子どもとの関わりは努力して育んでいく。
その努力の度合いで、子どもとの親密度はものすごく変わると思う。
たとえお腹を痛めなかったパパであっても、
生まれてからの子育て業務にどれだけ手を焼いたかが、
子どもとの親密度に直結するのだと思う。
そして、親密であればあるほど、わが子のどんな仕草も愛おしいし、
排泄物にもそれほど抵抗は生まれない。
むしろ健康をチェックする素材になる。
「今日のウンチはいいウンチ。体調いいね」などと。
とはいえ、
苦しがる娘の鼻を躊躇なく吸った夫のナチュラルな勇気を、
美しいと感動し続ける妻でいたいと思う。
こういう言い方が果たしてピッタリなのかはなはだ疑問ではあるが、
彼はたぶん、“パーフェクト”以上のイクメンである。
そしてなにを隠そう彼は私の夫だ。
つまり、私は1歳の娘を持つ母の割に、かなりの愚妻でいられるのだ。
◎
「本物のイクメン見つけた!」の記事にも書いたけれど、
盛んに呼ばれているイクメンは、私にとってはただのパパ。
お風呂に入れて、本を読んで、寝かしつけて、
休みの日に公園に連れていく。
保育園の送迎をしていたらもう、「パーフェクト」な扱い…。
このレベルの育児参加を“こなしている”ことがイクメンの条件なら、ゆるすぎる!
そう思っているママはたくさんいるのでは??
だって世の中のママの隣には、
ウチみたいに「MOREイクメン」な旦那さんがかなりたくさん存在するのではないかと思う。
じゃあ、どんな父親がイクメンと呼ぶにふさわしいのか。
そこでウチのイクメンの話をしよう。
ある寒い冬の夜のことだ。
娘は1歳になったばかりのころ、耳・ノド・鼻の器官が少し弱いことがわかり、
そのせいでしょっちゅうノドを痛め、鼻水を出し、発熱もした。
娘にとって冬の夜は寝苦しく、
鼻がつまって、しょっちゅう咳き込んで泣いて起きた。
そういうとき私たち夫婦は、
もちろん起きて水を飲ませたり、鼻が通りやすくなる薬を飲ませたり、
安心して再び寝つけるまで抱いていたりと、寝不足になる。
その夜は、特にそうだった。
前の日から具合の悪かった娘の状態は、夜中に悪化したようで。
どうしても息苦しくて眠れず、何度も何度も泣いていた。
私はその日はいつにも増して疲れていて、
なかなか起き上がれなかった。
その代わりにダンナさんが起きて、声をかけたり薬を飲ませたり面倒をみていた。
「悪いなぁ…。でも疲れてるから、甘えよう…」
寝ぼけながらそう思っていたところ、暗い部屋の中で奇妙な音がした。
ズビビビー… ズビビビー…
…ん? 何の音?
一瞬耳を疑ったが、すぐに気がついた。
まさかと思ったが、それは、小さな娘の鼻水を夫が吸っている音だった。
スゴイこの人、こんなこともできてしまうんだ…。
私は驚きと凄まじい罪悪感に襲われて、眠気が吹き飛んで起き上がった。
“鼻水吸ってあげてるの?”と私が聞くと、
彼は特別なことではないという響きで
“うん、苦しそうにしてかわいそうだから”と答えた。
◎
子どもの鼻水を吸えてこそイクメンだ、と言いたいわけではない。
けれど、保育園の先生や保健師さんの話によると、
まだまだ“ウンチのおむつは替えたくない”というダンナさんも多いという。
そういう男性の気持ちもわからなくはない。
それならウチのダンナさんのように、
子どもの排泄物…つまり汚いものに抵抗がなくなるのはどうしてか。
それは、子どもとの関わりが深く、親密度が深いからじゃないだろうか。
母親ならみんな、たとえ共働きのママであっても、
いやおうなしにベビーとベッタリ一緒の期間を持つのだけれど、
パパの場合は、子どもとの関わりは努力して育んでいく。
その努力の度合いで、子どもとの親密度はものすごく変わると思う。
たとえお腹を痛めなかったパパであっても、
生まれてからの子育て業務にどれだけ手を焼いたかが、
子どもとの親密度に直結するのだと思う。
そして、親密であればあるほど、わが子のどんな仕草も愛おしいし、
排泄物にもそれほど抵抗は生まれない。
むしろ健康をチェックする素材になる。
「今日のウンチはいいウンチ。体調いいね」などと。
とはいえ、
苦しがる娘の鼻を躊躇なく吸った夫のナチュラルな勇気を、
美しいと感動し続ける妻でいたいと思う。
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